人生意気に感ず「稲田防衛相の資質。教育勅語はなぜ時代錯誤か。宇宙を語る」

稲田朋美防衛大臣の国会答弁を見て頼りなさを感じている国民は多い筈だ。森友学園問題に関して、前の答弁を撤回した。見ていて撤回自体は記憶違いがあったに違いないと思える。

 しかし、この人の一連の言動からは教養の浅さを感じざるを得ない。それは、憲法9条教育勅語に関して見られた。安倍首相が気に入って任命した人だけに首相の器が問われる。防衛大臣は、北朝鮮や「イスラム国」・ISに向き合う立場である。これらの国に民主主義や男女平等などは通じない。

オバマは恐らく歴史に残るアメリカの顔にふさわしい大統領であったが、弱腰を批判された。北朝鮮、IS、中国などにはオバマの理想主義が通じなかったからだ。

 防衛大臣にはサムライ日本の心意気が期待される。平和憲法を踏まえて、これを牙をむき出した狂気の猛獣に示してたじろがせることは容易なことではない。

 庁から省に昇格したポストである。深い哲学と高い志を持ったサムライがこのポストにふさわしい。稲田氏は国会で、教育勅語の「精神は取り戻すべきだ」と発言した。

◇私の経験からすると、多くの保守系政治家が同じような考えをもっている。教育勅語の歴史的な問題点を理解した上で敢えてその発言をしているのかが問題なのだ。森友学園の籠池理事長が園児に教育勅語を朗唱させたこともここに問題点がある。

◇「朕、おもうに我が高祖皇宗国をはじむること宏遠に徳をたつること深厚なり」に始まり、これを国民がよく行うことは国体の精華であり教育の淵源もここにある、と述べる。大変格調の高い良い文である。この後に続く「父母に孝に兄弟に友に夫婦相和し朋友相信じ」はこの部分だけ取り出せば普遍性のある徳目といえようがそれは全体の一部であり木を見て森を見ずなのだ。天皇神格観を基礎にすえて儒教の精神を示したものである。だから現憲法とは相容れない。1948年に国会が無効を決議したのはそのためだ。

「その精神は取り戻すべき」という稲田発言につき自民党の中にも「時代錯誤」という批判があるのは当然である。

◇今月の「ふるさと塾」(31日)のテーマは「宇宙」。ビッグバン、膨張する宇宙、ハップル、ブラックホール、ホーキングなど夢は限りなく膨脹する。少年の心にかえって話す。(読者に感謝)