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桜と鶯の語源

最近に成って、鶯の囀りを耳にする様に成りました。

桜も満開に成り、御花見もして来ました。

処で、桜はどうして「さくら」と言うのでしょうか。

又、鶯はどうして「うぐいす」と言うのでしょうか。

今回は、その語源に迫ろうかと思います。

「さくら」の語源は、諸説ある様です。

一説に、稲(サ)の神が、春に成ると憑依する座(クラ)である為、その木が「さくら」と呼ばれる様に成ったと言われています。

又、木花之佐久夜毘売が、富士山の頂から花の種を蒔きましたが、その花が、「さくや」から転じて「さくら」と成ったとも言われています。

加えて、動詞「咲く」に複数を意味する接尾辞「ら」を加えて名詞化し、元来は、花の密生する植物全体を指したとも言われています。

更に、「さくら」は本来、古語で「波波迦(ハバカ)」と言っていました。

天津御子命と呼ばれた者が、この波波迦の花で歌を詠んでいますが、そこで「咲くらむ」という言葉を繰り返しており、そこから「さくら」と呼ばれる様に成ったとも言われています。

その歌は次の様な歌です。

 これの 波波迦や 薄火丹著き

 萬家の上に 花咲くは

 栄きくに 咲くらむ

 祝ぎくに 咲くらむ

 現し花かもなりに

山の小峡の波波迦の木の梢に、花が多く咲いているのを美しいと思い詠んだ歌だそうです。

扨て、「うぐいす」の語源も、諸説ある様です。

一説に、春に成ると谷の奥(ウク)から出て来る(イヅ)、春を告げる鳥という事で、「うぐいす」と呼ばれる様に成ったと言われています。

又、鳴き声が「うくひ」と聞こえる鳥という事で、これに鳥を意味する接尾辞「す」を付けて、「うくひす」と成り、転じて「うぐいす」と成ったとも言われています。

加えて、「ほほぎきよう」と囀る時期、「うぐいす」は、餌を憂き事に喰らわない事から、「うくひず」と成り、転じて「うぐいす」と成ったとも言われています。

他にも諸説あると思いますが、大方、これ等の説と似た説が多いと思います。

春、御花見をし乍ら、「これってどうしてこういう名前なんだろう」、と考えるのも一興なのではないでしょうか。