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ビル・ゲイツ氏のロボットへの課税論は正しいのか

 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(写真)が、ロボットへの課税を検討すべきだと提言しているようだ。それも、どこか1カ国単独ではなく、世界各国が協調して、という。

◎疎外された肉体労働=単純労働

 後者は、前者が善であれば、必然的提言と言える。例えばアメリカ1カ国がロボット課税を行えば、アメリカの製造業の生産性は著しく衰え、日本やドイツ、スターリニスト中国に負けるからだ。

 しかし前者の提言は、マイクロソフト創業者と思えないほどの極論だ。

 産業の自動化が急に進むと、社会が混乱するから、ということだが、単純労働を自動化・ロボット化で置き換えれば、人間はさらに創造的な仕事をできるし、すればよい。

 理系だった僕は、学生時代、あまりバイトできなかったけれど、たまにやる肉体労働=単純労働ほど疎外されたものはなかった。早く労働時間が終われば良い、とそれだけしか考えられなかった。

◎ロボットがロボットを作る

 AI化の途上にある世界は、まだ工場の完全自動化のはるか手前にある。ロボット先進大国である日本でも、管理部門には人がいる。不具合が起これば、すぐにかけつけてラインの停止にならないように手当てする。

 ロボットの大手企業と言えば、ファナックが有名だが、同社の先進工場では、産業用ロボットを同じロボットが作る。サッカー場ほどの広さの工場のフロアで働いているのは4人くらい、と徹底的に省力化されているが、それでも管理要員はいる(写真)。

◎フォード社のテーラーシステムの工場がマイカー大衆化を進めた

 思えば、世界で最初に工場自動化を取り入れたのは、アメリカのフォード社である。流れ作業で車に部品を実装し、テーラーシステムのもと、分単位、秒単位で労働者を管理し、無駄を省いた(写真=1930年代のフォードの工場)。

 それによって自動車の値段は下がり、労働者自身にも手が届くものになり、アメリカに世界最初のモータリゼーションが訪れたのだ。

 そのアメリカの世界的IT企業の創業者が、ロボット化の流れを規制するような提言をすることに、時代の流れを感じる。

注 GREEによる容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。

 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201704200000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

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