(oーo)b 20170501 火花

芥川賞を獲った小説「火花」、原作は読んでないけどTVドラマは興味深いものだった。

ネット配信のドラマだったものがNHKで放送されたおかげで

「火花」がどんな内容であるのか認知度は全国的にかなり高まったと思う。

舞台は2001年頃から始まる昔の話。

時代的な価値観は現在とは若干ズレてるかもしれない。

メジャーを目指す若手お笑い芸人の青春と葛藤を生臭い演出で表現されてるところもあって

自身の才能や可能性に賭けた時期のある人には共感する部分があるかもないかも。

憧憬が原動力、それだけで進む人生の先は暗中模索。

場末の葛藤やみっともなさ、見苦しさが共感と苦味を伴う痛痒さ。

見たく無いものを垣間見るような精神的微毒感。

なんかイイ事言ってる風なセリフも度々見受けられる。

「なるほど、そういうところに考えがいくものなのか。アリだな。」と共感?。

正しいか正しくないかではなく在り様の模索はどんな事柄にも葛藤は付き物だろう。

表現者の主義主張とは様々な考え方に基づくわけのわからないものであるが故に

共感、理解は出来ても、その「道」は他人には見えない。

ある種、指向性の伴う内容なので若干人を選ぶ内容だなあとも思う。

「中学の頃おったなあ、こういう感じのマナーや配慮が破綻してそうなキチガイ同級生」

今考えても頭オカしかったわ、等とそんな事を思い出したりもする。

外面だけ一端の社会人を装うクソなんて未だに目に付くし。俺だし。

amazonで原作本のレビューを見ると5段階評価で見事に評価が分散しており、

一番多いのが最高評価とは言え、最も不評なレビューが三番目に多い。

話題作であったから多くの流行好きな人達がこぞって読んだ故の正当な傾向評価になってると思う。

レビューの数も非常に多い。

ドラマの方は凄く頑張って作られてる感じ。

ベテラン俳優もチラチラ出演しているけれど

誰もが名前を知ってるような有名俳優などメインキャストに見当たらない。

前言のように合わない人には終始つまらないドラマじゃないかと思う。

エンターテインメントには成り得ない感じ。

まあ原作が純文学だし。

話数の後半はだんだん不安定な空気感が生まれてきてどういう顛末で帰結するのか。

芥川賞を獲った作品なのだから陳腐な終わり方ではないだろうという期待もあった。

陳腐かどうかも視聴者の受け取り方次第だからなあ。

東京在住民はポコ天を肴に酒を飲み、鬼マンマなる謎飯を喰う種族なのか。

全10話を全て観終えてからなんとも微妙な感覚に陥った。

面白かった?のか?

個人的にはこの微妙な感覚が印象深い気もして「面白かった」と言いたいところだが

他人には「面白かったよ」と感想を言った後に忘れず語気を強めて「俺はな!!」と付け加えたい。

原作が芥川賞獲るくらいなのだから歪な人間模様なのだろうとは思っていたが

そこは期待通りでもあり期待外れでもあったかなあ。

ここに至って原作本が気になってきた。

ドラマと原作にはどの程度の表現差、情報の感覚差があるのか。

ドラマでは伝わりにくかった表現が原作でどのように書かれているのか。

なので近日購入する事に決定。