またまた唸ってしまった映画

【さざなみ】という洋画を観て(WOWOW)、またまた唸ってしまいました。

結婚45周年パーティーを1週間後に控えた、子供のいない熟年夫婦の元(夫の方)に、1通の手紙が届きました。

夫は、手紙を読んで明らかに狼狽えています。

【心ここにあらず】という感じで。

何か【良くない知らせ】か?…と心配した妻に、夫の返事は【青天の霹靂】のような言葉でした。

『彼女(結婚前に付き合っていた彼女)が見つかったそうだ…』と。

奥さんは一瞬動揺しますが、すぐに冷静さを取り戻します。

なぜなら、その彼女はもう死んでしまっているからです。

結婚前の彼女の話は、夫から聞いていました。

若い頃、恋人とスイスの氷河地区を旅している途中、不運にも彼女が氷河の裂け目に落ちてしまい、命を落としてしまったのです。

深い氷河の奥底に落ちてしまった彼女の遺体を収容することも出来ず、そのまま氷河の中で50年が経過しました。

それが、地球温暖化により一部の氷河が溶けた為に発見されたんだと…

『でも、なぜ夫に連絡が来たんだろう…?』と不審に思い夫に聞くと、旅行中の宿帳に【夫婦】として記入されていたことがわかりました。

妻の心境は複雑でしたが、もう【結婚前の話】だし、彼女は死んでしまっているんだし、今さら嫉妬しても仕方ない…と冷静でした。

でも…でも…夫にとっては【輝いていた青春時代】が蘇ってしまっていたのです。

【どれほど彼女を愛していたか】【彼女を失って、どれほど悲しかったか】を、バカ正直に妻に話す夫…

私は、この二人の様子を見ていて、シミジミ『この夫は、妻に話している…というより【自分の母親】にでも話しているような感覚なんだろうな…』と思いました。

その日から、夫の行動が怪しくなります。

毎日二人で行っていた散歩も買い物も一緒に行かなくなるし、夜中に【屋根裏部屋】に籠って何かしているようだし…

そんな時、夫の部屋で【スイス行きのチケット(1人分)】を見つけてしまいます。

頭に血が上った妻は、夫の留守中に屋根裏部屋を調べ始めます。

そこで見つけたものは【彼女との最後の旅行の写真】でした。

その写真を見て激しく動揺する妻…

彼女は【妊婦姿(ちょっと膨らみがある程度)】だったのです

自分たち夫婦の間には、とうとう子供が授からなかったけど、お互い愛し合っていたからこそ45年も夫婦としてやって来れた。

その【自信】が崩れ落ちてしまったようで、妻は夫を問い詰めてしまいます。

『もし山での事故がなかったら、彼女と一緒になっていたんでしょう?妊娠もしていたようだし』と。

妻の激しい怒りに、夫も『そうさ当たり前だろ』と答えてしまいます。

┐( --)┌ヤレヤレ...

『もう夫婦としてやっていけない』と絶望的になった妻でしたが、目前に控えた【結婚45周年パーティー】を今さらキャンセルするのもプライドが許せない…

『とにかくパーティーはやるから当日は円満な夫婦、幸せな妻を演じるからその後のことは、その後決めます』と夫に宣言します。

パーティー当日…

多くの友人知人から祝福され、夫は涙ながらに【妻に出会えて幸せだった】とスピーチします。妻も【愛されて幸せな妻】を演じきります。

パーティーの最後に、二人でダンスを踊るのですが…

ダンス音楽が終わった瞬間、それまで笑顔で踊っていた妻が急に無表情になり、夫と繋いでいた手を振り払ったのです

映画は、この【手を振り払った瞬間】で終わりました衝撃的な終わり方でした

この後、この夫婦がどうなったのかは【観ている人が想像して下さい】ってことでしょうね